40代薬剤師の学びなおしブログ

医療を幅広く学びなおしてみた

免疫力をアップする科学 その1

これまではがん治療に対する書籍を見てきましたが、その中でとりわけ注目されているのが免疫力。私も学生の頃免疫学を学んだことがありますが言葉や考えがとにかく複雑でとても苦手意識があったことを覚えています。
今回読んだ
「免疫力をアップする科学」藤田紘一郎氏著
は序章で免疫について図解でとてもわかりやすく解説しており、免疫のいろいろな機能をカラー図解で日常生活にどう関わっているか、普段の生活でどう気をつければ良いのかを開設してくれています。それでは見ていきましょう。
 
内容
「第一章:免疫には感染防衛、健康維持、老化予防が主な働きである。通常の人でも毎日がん細胞が5000個程度出現しているがそれを攻撃してくれるのも免疫機構である。では免疫力はどこからやってくるか、70%は腸で30%は心である。よって良い腸内細菌を増やすためにも野菜や発酵食品を摂り、食品添加物を控えるのが重要。また心の面では笑顔、規則正しい生活、ストレス解消も大切である。」
 
考察
私が今まで学んできた王道的な内容でやはりこの理論がしっくり来ます。別の医師は免疫細胞はがん細胞を異物とは認識できないため免疫を上げても意味がないという先生もいらっしゃいますがどちらかというと私は免疫力は大事というのを支持したいです。またがん予防以外にもコロナをはじめ風邪から結膜炎、水虫などあらゆる臓器で感染症は猛威を振るうため免疫はとても大事なのは言うまでもありません。現在、抗生物質もかなり耐性菌が見られるため予めかからないようにしたり、治癒を早めたりするのが理想だと思います。あとこの本は免疫についてかなり本格的な内容をとても平易に書かれており、学生時代の専門書よりずっと取っ付き易くていいなーと。学生さんもこの本で勉強すればいいと思いました。