40代薬剤師の学びなおしブログ

医療を幅広く学びなおしてみた

がん治療革命の衝撃 その4

前回は免疫チェックポイント阻害剤について見ましたがそれがどういったことにつながるのかについて
 
内容
「分子標的薬と免疫チェックポイント阻害剤の2つの登場によりがん治療の考え方が根本から変わろうとしている。それは従来はがん治療は臓器別に行なってきたがこれからは遺伝子変異別の薬選びになろうとしているからだ。がん細胞の発生した場所ではなく同じタイプの遺伝子変異であれば違った臓器でも同じ分子標的薬が効く可能性がある。それによって分子標的薬も適応拡大が急がれる。」
 
考察
この本が書かれたのが2017年のことなので6年余り。今見るとかなり多くの抗がん剤が適応拡大となっていて毎年新しい分子標的薬も発売となっておりその進展は目覚ましいものがあります。というか知識が追いつかない。。まあそれはさておいて、臓器別で肺がんですとか膵臓がんですとかが今でも言われていますが、遺伝子変異別ですか!確かにゲノム創薬〔ちょっと古いですが〕がここまで来たのだと。が、しかし今の医療、がん患者はたくさんおりその一人ひとり解析をしてそれにあった分子標的薬を選ぶ、現実的に可能なのだろうか。結局一部の富裕層に限られて一般の人には回ってこないような気がします。それをいったら医療以外にもやっぱりそういう格差は出てきてしまうのですが。