40代薬剤師の学びなおしブログ

医療を幅広く学びなおしてみた

がん治療革命の衝撃 その3

今回は少し前に話題になったオプジーボなどの免疫チェックポイント阻害剤について
 
内容
「通常ヒトの体はウィルスなどの異物が入ると免疫細胞が攻撃してくれ、がん細胞に関しても同じことが言える。免疫細胞は過剰な攻撃をしないためにブレーキボタンが存在するが、がん細胞はこのブレーキボタンを押すことが出来て免疫細胞を無力化することで増殖する。オプジーボはこのブレーキボタン=チェックポイントを阻害することで免疫細胞の攻撃力を復活させる。良い点は耐性ができにくく長く効く、副作用も少なめである。」
 
考察
やはり免疫細胞、出てきましたねー。発売当時は年3000万円医療費がかかると話題でしたが今では結構値段も下がって、適応も広がってきています。しかし小野薬品の開発力はすごいな。。。しかも他の分子標的薬は耐性があっという間にできるのにこれは全く違う作用機序なのでずっと効き続けるとか。まるで魔法の薬です。しかし、ここで大切なのが疑う姿勢、鵜呑みにせずに。実際はほとんど効果がないという話も聞こえてきます。まだ発売してからそんなに経っていない薬ではあるのでエビデンスが十分ではないのでは?これから文献などを読んでしっかりと見届けていきます。このお祭り騒ぎを。