40代薬剤師の学びなおしブログ

医療を幅広く学びなおしてみた

医薬品の闇

調剤薬局で医薬品を提供していますが何気なく出している薬も最近では手に入らない状況が続き、大丈夫なのかと疑問が浮かんでいます。そこで、供給不足とは直接関係がありませんが本を読んでみることにしました。

「知ってはいけない薬のカラクリ」谷本哲也氏著

著者の方は長く内科医として勤務しており、医師の立場から表に出ることのなかった製薬会社と医師の間にある関係性、医師がどのように薬を選択していくのかを明かしていくという内容でかなり衝撃的な内容が書かれています。著者の先生は医師という立場でありながらここまで打ち明ける正義感と勇気に敬意を表したい一冊です。

 

気になる中身でを何回かに分けて紹介したいと思います。

まずははじめにの部分。

「製薬会社が一般の人向けに広告をすることは禁止されている。それではどのように自社品をPRするかというと薬を処方する医師に対して行っている。その内容は小さいものは1個3000円の説明会用の高級弁当から大きいものは臨床試験や論文に対する謝金や寄付金まみれになっている」というものです。

 

たしかに医薬品の開発には数百~数千億のお金と15~20年という時間をかけてそれを回収するのは大事なことかと思います。しかしそれが会社への過剰な利益誘導や処方への影響で患者が不利益になることがあってはならないなと。

 

次回はそれを掘り下げていきたいと。