40代薬剤師の学びなおしブログ

医療を幅広く学びなおしてみた

薬剤師の本音 その1

今回は薬剤師の方の本について学んでいきたいと思います。

著者の宇多川久美子さんは薬局や病院に長く勤務されていましたがご自身も持病で薬を大量に飲み続けて、よくならないことに気付き薬をやめてから体調が良くなり、薬を大量に飲むことに疑問を感じ、薬局を辞めて医者依存、薬依存を脱却するための啓蒙活動をされている方です。

「薬剤師の本音」宇多川久美子氏著

それでは見ていきます。

内容

「病気を治すのは自然治癒力であり、恒常性維持機能、自己再生機能、自己防衛機能である。薬の服用により必要な酵素が無駄に使われ本来、消化や代謝に使われる酵素が薬の文化に使われてしまう。特に4剤以上飲まされている患者は危険な状態と言える。」

 

考察

まずこの方は同業者の先輩として行動力が素晴らしいと思いました。私も日ごろ現場でこの薬は本当に必要なのか?こんなにたくさん薬を飲んで大丈夫なのか?首を傾げたくな理ながらもしっかり飲んで下さいねと患者に伝えることが仕事だと思ってやっています。しかし宇多川さんはその疑問に納得がいかず薬剤師という枠を飛び出して新たな活動をされています。薬剤師の就職といえば病院、薬局、製薬会社など決められた枠の中で活動することが鉄則みたいになっていますがそうはしなかった。私も大いに見習いたいです汗

この著書に4剤以上は危険とありますがようやくポリファーマシーの問題に動き出しましたね。しかし、医師に薬を削除するように提言するって思った以上に度胸がいるんです。裏を返せばあなたは無駄に薬を出してますよ!と提言するようなものですから。。。