40代薬剤師の学びなおしブログ

医療を幅広く学びなおしてみた

薬剤師の本音 その3

前回は著者の宇田川さんが薬を使わない薬剤師になった経緯を見てきましたが今回は薬剤師と医師の本当の関係についてみていきたいと思います。
 
内容
「薬剤師は医師が処方した処方箋を応需して患者に薬を説明する義務があるが、、処方に疑問があったとしても薬剤師にはその処方を変える権限は法律的にはない。必ず医師に確認を取ってから直す必要がある。日本において医師の権威は絶大で、職業に様をつけるのは医師くらいのものである。メディアの盛り上げ方もすごく、名医が教える○○、名医が選ぶ最強の食材など。栄養に関しては管理栄養士が専門なのに。患者側も医師の言うことをなんでも聞けばいいという風潮に危険が潜んでいる」
 
考察
建前としては医師と薬剤師は対等であるが実際のところは記載の通り医師の承諾なしには薬剤師は処方を変える権限はないよって明確な上位下関係があります。これは薬剤師と医師の間だけでなく他の医療職にも言えることであり、医師は事実上の医療の頂点です。しかし私も長いこと薬局薬剤師をしていますが感じることは最近の若手~中堅の医師は尊大な態度の方は少ないと感じます。もちろん、それぞれの医師の性格もあると思いますが医学教育が変わってきているのでしょうか、謙虚な先生が多い。では何が問題かと考えると健康食品でも健康法でも医師が宣伝すると儲かる仕組みがあり、広告塔として使われていること、そしてそれをそのまま鵜呑みにして利用してしまうことがまずいのではと。薬剤師の立場としてこのサプリはどうかなと思うものもあります。
患者の皆さんはサプリメントでも、病院の治療についても一度疑ってみる、そして自ら調べるという姿勢を持つ必要が重要だと感じます。あとは薬剤師も・・・