40代薬剤師の学びなおしブログ

医療を幅広く学びなおしてみた

「エビデンス」の落とし穴 その2

エビデンスについてさらに深く掘り下げていきましょう
 
内容
エビデンス重視の医療になったのは最近の話で1990年代くらいからである。現在の医療ではその医師の経験やさじ加減で治療するのではなくガイドラインに基づく。ガイドラインは信頼できるエビデンスの蓄積の結果である。しかし一方でエビデンスを拡大解釈した一部の免疫療法、健康食品などがあったり、研究の都合のいいところだけをピックアップチェリーピッキングでがんは放置しろという医師もいる。」
 
考察
ガイドラインが信頼できるエビデンスの積み上げの結果であるということに非常に重みを感じる一方、チェリーピッキングに関してはやはり1番問題ですね。結局メーカー主導の臨床試験の場合はこれが大きいと感じますし、以前勉強した「知ってはいけない薬のカラクリ」谷本哲也氏著にも記載がありましたが医師と製薬会社が結託して意図的に都合の良い結果を選ぶといったことがあるのです。そして巷に溢れるがんの自由診療や怪しげな健康食品。この章を読んで思ったのが当たり前のようですがエビデンスレベルの高いダブルブラインドやメタ解析のエビデンスを信じた方が良いという結論です。しかしがん治療で標準治療以外に色々と挑戦したいという場合、これはどうしたものか。エビデンスレベルの高い治療は保険適応になっているんですよね。。。