40代薬剤師の学びなおしブログ

医療を幅広く学びなおしてみた

医療4.0 これからのヘルステック戦略 その3

前回に続いて第3章医療デジタル化の現状と展望について
 
内容
「DXの実行までの3つのプロセス
 
①デジタイゼーション: 部分のデジタル化
アナログで運用されていたものを一部デジタルに置き換えるもので、対面診療をオンラインに置き換えたり紙の処方箋をスキャンしてPDF化し電子管理するなど
 
②デジタライゼーション: プロセスのデジタル化
業務プロセス自体をデジタル化すること。部分のデジタル化を蓄積し、そのデータを活用する。デジタルデータを病院と薬局で共有し、飲み合わせや薬の準備、服薬指導の記録などにつながる。
 
③デジタルトランスフォーメーション DX
プロセスのデジタル化で蓄積されたビッグデータを活用し新たな価値を創造する。例としてサービスの品質や精度を高めること、大量生産によるコストの削減、サービスの自動化など。しかし医療においては電子カルテさえ十分に普及しておらず、現状は厳しい。」
 
考察
この本が出版されたのが2022年6月で、現在が2023年の9月、この一年と少しの間ですが、薬局においてもマイナンバーカードが普及してきており、服用歴の確認や保険情報の取得などもできるようになって来ています。間違いなくデジタル化は進んでいる一方、マイナンバーカードの不祥事や不具合も出ており、高齢の方を中心にデジタルに対するアレルギーの方も少なからずいらっしゃいます。保険証の廃止は強制ではなく選択制がよいのでは?
しかしこのビッグデータは想像を超えて色々なことができそうな予感です。このデジタルインフレは薬剤師のみならず医療従事者自体が不要になるのでは!などと思ってしまうくらい。しかし、人の話し相手とか、人を楽しませる医療なんかがあるといいなと感じるこの頃です。