40代薬剤師の学びなおしブログ

医療を幅広く学びなおしてみた

医者に殺されない47の心得 その1

今回は「医者に殺されない47の心得」 近藤 誠著 
 
この近藤先生は医師であり、色々と現在の医療に対し疑問を投げかけ、たびたび物議を醸しだしてきました。良くも悪くも非常に有名な医師です。
医療業界では異端とみられてきた近藤先生ですが、現代の医療に疑問が多い方も多く、また、近藤先生の言うことが全く的外れならそもそも物議にすらならないはず。
今回は代表作の1つ医者に殺されない47の心得、のうち特に興味を持った部分について考察していきたいと思います。
 
内容
「医者によく行くほど早死にする
アメリカの有名な雑誌に医療サービスに対する満足度の調査結果が掲載された。その結果は満足度が低い人に比べて高い人の死亡率が26%高くなった。
筆者自身の経験としても病院によく行く人ほど治療や薬で命を縮めやすいと自信を持って言える。信じる者は救われない。医療に関しては信じず合理的に考える
ことが重要である。」
 
考察
心得3の記載内容ですが序盤から度肝を抜かれる内容でした。この調査ではたまたま出た結果なのかもしれません。しかし、たくさんある調査の中からそれを持ち出したと
切り捨ててしまうのは簡単です。1つの結果としてこういったものが出ているという事実が大変なことで薬のことに関してみても患者さんが自己調節して薬をやめてしまったが
体調は何も変わりなかった、数値に影響はなかったということが多いこと。もちろん患者の主観だったり、実は影響が出ている可能性もありますが、過剰な医療行為が
行われているということは十分考えられます。患者側も保険で安く受けられ、必要な検査や治療かも分からない、料金体系も非常に分かりにくいといったこともありベールに
包まれている状態です。しかし医療側もその治療や検査が必要かどうかは後になってみないと分からないものなのでこれはとても悩ましい問題です・・・