40代薬剤師の学びなおしブログ

医療を幅広く学びなおしてみた

知ってはいけない薬のカラクリ その4

前回は高額薬価の薬が生まれて製薬会社が儲かることについて触れましたが今回は日本人の気質についての記載に触れてみたいと思います。

あらすじ

「クスリはリスクでありどんなものにも副作用がある。しかし日本人は世界有数の薬好きであり、薬の処方を有り難がり、副作用については考えない。とりあえず薬を出してもらわないと怒り出す患者もいる。その反面、ひとたび薬害が起こればマスコミなどがセンセーショナルに報道し一気に世論が逆風になる」

 

私見

日本人の薬好きは私も日頃からとてもとてもよく感じていることで「中には薬は飲まないに越したことがないんでしょ」という方もいますが基本は薬は貰えるものは貰っておけというスタンスの方が大半です。そうなってしまう責任の一端に薬剤師の責任もあると思います。薬剤師のメインの仕事に副作用をわかりやすく説明するという物がありますが、言い過ぎると怖くなり飲まなくなってしまうというジレンマが。。。

そして薬の多剤併用問題があります。6剤以上飲んでいる方は副作用発現率がかなり高くなる問題で、10種以上飲んでいる方もザラにいます。正直ビタミン剤や痛み止めなど飲み過ぎでしょという方がたくさん。「この薬効果あるのかなあ」と思いながら「ちゃんと飲んで下さいね」と説明しているこのギャップがなんとも。。。