40代薬剤師の学びなおしブログ

医療を幅広く学びなおしてみた

知っていはいけない薬のカラクリ その3

前回は薬の薬価は適当に決められることを取り上げましたが今回は大学教授は製薬会社の広告塔という章です。

 

あらすじ

「医師は大学や学会の権威に弱い。講演会やシンポジウムで影響力のある教授などが講演を行うことでその薬の宣伝効果は強いものとなる。もちろん教授は製薬会社から講演料をもらっており製薬会社がスポンサーである。米国では資金提供の公開が義務付けられたが日本では医師が公開に反対している。」

 

私見

この本の中で講演内容もメーカーが用意することがあるとのことでそう言った場合はかなり製薬会社に有利なものが発表されるのは容易に想像ができます。また、とある降圧剤などで不正が騒がれていたこともありますが本当に氷山の一角だと私も思います。しっかりと誠実に書かれた論文が大半だと思いますが(そう信じたい)一部がそうだと多くのガイドラインも疑い深くなり、薬剤師の存在意義とはなんだろうな~と思うことがしばしば・・・そういえば昔製薬会社で働いていた時の営業会議で「症例とは作り出すものだ!」と檄を飛ばされたことを思い出しました。そんな馬鹿な!ですよね。