40代薬剤師の学びなおしブログ

医療を幅広く学びなおしてみた

「エビデンス」の落とし穴 その4

前回までエビデンスの質や実際に巷に出ているエビデンスの検証を見てきましたが今回はこんな謳い文句に気をつけろという警鐘の章です。
 
内容
「知識で人の考えは変えられない 事実やデータは人の意見を変えるのには十分ではない。正確な情報は人間の論理的な部分に訴えかけるが、怪しい情報は感情を含む人間の全体に訴えかける。ではこの怪しい情報のを見極めるテンプレートはどういったものか。
①「100%」「絶対」「奇跡の〇〇」 
②「免疫力アップ」 
③「〇〇しないと⬜︎⬜︎になる」 
④有名医師からの推薦・個人の体験談  
⑤「自然派」を強調 
⑥〇〇学会公認
 
考察
この章もとても面白く勉強になりました。人には様々なバイアスがかかり、自分がこうだと思ったものはなかなか正しいデータが違うと示していてもなかなか意思変更はできないどころか、間違っていることにすら気づかない。耳の痛い話です。また同調圧力とでもいうのか周りがこうだから自分もそうしようとか、世間では健康にいいからと言って盲目的に信じてしまうことが多いのなんの。。さらに殺し文句がエビデンス
この本を読んで自分でしっかりと信頼できる情報を調べて納得してから試したり人に発信しようと思うようになりました。医療にしてもビジネスや投資にしても怪しい情報が多すぎてカオス過ぎます。